2017年12月29日金曜日

娘のガレージ

娘のガレージがすごい!

プジョー206WRCに!


アルファロメオ4Cも!

セカンドストリートと西松屋で購入


2017年12月27日水曜日

捻転去勢

ついに雑誌「家畜診療」において「牛の捻転式去勢」が日本語の活字となった(2017年12月号)。

牛の両側同時捻転
右上のまっくろくろすけみたいなのは横断された陰嚢のさきっちょ

詳細は伏見先生(シェパード→Guardian)が述べられているとおり。
実際の手技に関しても伏見先生の動画や豆作先生(十勝NOSAI)のblogで見ることができる(家畜診療誌の一部も)。
こちらでもたくさんやっているわけではないが、豆作式捻転棒を使ってやらせてもらっている。

この手技は馬のHenderson castration instrument(ヘンダーソン式捻転去勢法)がもとになっている。解放去勢法(結紮式)に比べて過度の出血や炎症反応などの合併症が少ないと報告されている[1-3]。

なので馬でもやっている。馬の場合は全身麻酔下で陰嚢縫線を縦に小切開し、そこから結合織を鈍性剥離して片側ずつ行う。重種馬(輓馬)はできないことはないが、結合が強く捻転棒が曲がってしまうので注意。

仰臥位でのサラブレッドの手動捻転去勢(野外では横臥位で行う)

精巣挙筋もちぎれて痛そう。局麻もしたほうが良いかと。

さて、問題は陰嚢の解剖学だ。去勢を行っている人のうち、はたしてどれくらいの人が陰嚢を正確に理解しているのだろうか。

家畜診療誌の図の原図([4]より)
※外精筋膜(外腹斜筋の続き)と精巣挙筋膜(内腹斜筋の続き)の位置がやや怪しい

この図を見てわかった気になってはいけない。この図はあくまでも一方向からしか見ていない模式図でしかない。
もっといろいろな模式図を見てみると・・・

カラーアトラス獣医解剖学より

manual of equine field surgeryより


まず牛の"陰嚢の横一文字切開"は皮膚・肉様膜に加えて外精筋膜や陰嚢間膜・陰嚢中隔も一緒に切断していることがわかる。牛の場合腹壁の筋間に当たる部分(精巣挙筋膜?)の結合が疎になっていて、切開時に総鞘膜の外にあたかも空間があるかのように感じられるようだ。一方、牛でも馬でも陰嚢縫線から鈍性剥離していく方法では外精筋膜のあたりを剥離しているようで、その疎な部分まで開けていない様に思う。
解放結紮式では総鞘膜のうちの壁側鞘膜を切開している(臓側鞘膜も切ってしまう時もあるが)。人と違い家畜では鞘状腔は終生を通じ鞘状管で直接腹腔と連絡する[4]ためこの方法では開腹しているといっても過言ではなく感染による腹膜炎のリスクが高いことがわかる。

次に、捻転している部分は精巣にくっついてきている部分なので、前者なら腹膜の続きの総鞘膜とそれに合体している横筋筋膜(腹横筋の続き)の続きの内精筋膜、後者なら内腹斜筋に続く精巣挙筋膜も、もしかしたら外腹斜筋に続く外精筋膜も捻転しているかもしれない。
その場合、内腹斜筋は深鼠径輪の一部であり外腹斜筋は浅鼠径輪の一部であるから、ねじ切れ方が少し変わってくるようにも思うが、いまのところどちらも問題は起きていない。

おわかりいただけただろうか・・・、阿保ほど複雑なことが。
なので、頭がこんがらがったら発生段階から追っていった方がわかりやすい。

[4]より精巣下降の様子
これだと鼠径輪がわかりにくいが、前述のように鼠径輪は外腹斜筋や内腹斜筋およびそれにつづく筋膜からできているのをここまで読んできたあなたはイメージできるはずだ

そして、百聞は一見にしかずならぬ百模式図は一見にしかず。youtubeで腹腔内潜在精巣の去勢手術が見られる。
クッキー動物病院のblogより

画面左下に伸びているのが血管、右下に伸びているのが精管、右上に伸びているのが精巣導帯のように見える。また、膜で腹膜とつながっているのも見える。腹腔内精巣と言っても腹腔の中にむき出しでいて自由に動き回っているわけではない。イメージが固まれば潜在精巣の探索にも役立つ。

養老孟司は「バカの壁」の中で『知るということは根本的にはガンの告知だ』『君たちだってガンになることがある。ガンになって、治療法がなくて、あと半年の命だよと言われることがある。そうしたら、あそこで咲いている桜が違って見えるだろう』と話している。
次に去勢をするときに今までとは違う景色が見えたらなら、あなたは陰嚢を知ったということだ。

参考文献
4. 蔵書3

2017年12月20日水曜日

エンジンオイル選び&交換

mito1.4Tスポーツは指定オイルがACEA C3, SAE 5w40なのだが、気軽に手に入るオイルでこれに該当するオイルは少ない(同じミトでもマルチエアSOHCのエンジンのやつはまた違う)。

だいたいこのへんから選ぶことになるのではなかろうか。

第一候補:純正指定オイル
★セレニア StAR PURE ENERGY 5W40
純正なので安心度抜群。でも4L缶は作ってるのは結局日本?

第二候補:メーカーアプルーバル(メーカー承認)
☆モチュール 8100 X-CLEAN 5W40
ラリーカーとかに良くMOTULのロゴが入っててカッコいい。5Lボトルあり。

第三・四候補:ACEA C3  5W40 規格適合
★ワコーズ 4CT-S40
○エネオス SUSTINA  5W-40
ともに国産油。4CTは性能は間違いないんだろうが高価すぎ。サスティナは日産車でよく使われるみたい。ルノー傘下だから?

第五候補:整備士のおすすめ
☆ワコーズ プロステージS 0W-30
高級輸入車や旧車につよい割と信頼できる整備士さんのおすすめ。回転数を上げない人で燃費を気にするならコレかと。低粘度過ぎて心配なら高粘度のをまぜることもできる。

第六候補:ACEA C3 規格適合
○エルフ EVOLUTION FULL-TECH LLX 5w-30
トタル・エルフはフランス車というイメージ。5w-30でもHTHS粘度(実効的な粘度)はACEA規格で保障されているのでたぶん問題ない。

まあ、そもそもオイルの良し悪しなんて考えれば考えるほどわからなくなるので、純正とアプルーバル取得オイル以外を入れる場合はもうブランドなりお薦めしてくれた人なりを信頼するしかないと思っている。
国産車なら規格さえ合っていればだいたい大丈夫なのだろうが、欧州車は規格なんて気休めだ。

価格はざっとネットで検索したところで1Lの値段が
★ →2000円超
☆ →2000円弱
○ →1000円強

206s16の時のように、ニトリで長いこと安売り(4L2000円)されていたカストロールXF-08(部分合成油)でも3000kmごとに交換していれば問題は起きないのだろうが(20世紀のエンジンは高性能オイルが逆に良くないという話もある)、なにしろオイルフィルター交換が気軽にできない
費用対効果を考えると、長く使っても安心で車にやさしいものを使いたい。

結論としてはモチュール 8100 X-cleanを採用。
アプルーバル取得という安心感!モチュールというブランドへの憧れ、というか見栄。
それから値段はやや高いが口コミでの評判も良いようだったので。
ちなみにベトナム製だった。

手動ポンプ式のオイル抜きでオイルレベルゲージの管から抜くのが楽ちん。
3Lくらい入るかと思って2.6Lくらい最初に入れたらもう満タンだった。オイルフィルター交換ナシなら5Lで2回分だったのかもしれない。失敗失敗。

下はモチュールのアプルーバル取得表。
mito1.4TスポーツのアプルーバルはたぶんFiat 9.55535-S2。

2017年12月12日火曜日

眼窩下神経ブロック

※注意 屠体の写真あり

けがの縫合やパピローマの疣を取るときなど何かと使えるのが眼窩下神経ブロック(infraorbital nerve block)。
鎮静だけで行えるならそれでもいいが、痛いと馬がかわいそうであるし、なにより痛がる馬は保定者や術者にとって大変危険である。

狙うのは眼と鼻の穴のちょうど中間で、鼻唇挙筋(levator nasolabialis muscle)の下(内側)。

ここ!

このあたりを触ると鼻から額に向けて走る筋肉(鼻唇挙筋)がわかる。その筋肉を指で押しのけて上か下にずらすとその内側に眼窩下孔が爪が引っ掛かるような感触で触れる。
ここに20Gもしくは22Gの1.5inch針を神経の向きに沿って、つまりは皮膚と浅い角度で鼻梁のラインと顔稜のラインにほぼ平行に、皮膚から1inch程入れる。眼窩下管の中にずいずい入れていく必要はないし、入れていってはいけない。孔から出てくるところに局所麻酔薬を数ml置いて神経ブロックすれば良い。

角度や位置が悪いと針先に骨に当たる感覚があるだけになる。うまくいくとスッと針が孔に入っていく。
屠体で練習すればそれほど難易度の高くない神経ブロックである。

けっこう爪をたててガリガリやらないと触知できない

この神経ブロックで無痛化されるのは上唇、鼻孔など眼窩下神経領域の皮膚、それに、鼻腔、切歯、犬歯、前臼歯とその歯槽・歯肉とされている。


2017年12月1日金曜日

アルファロメオがF1復帰!

アルファロメオ、ザウバーのタイトルスポンサーとしてF1復帰!


La meccanica delle emozioni(感情の機械)がついに動き出した!

Quadrifoglio Verde(四葉のクローバー)は幸運のお守り!