湿った重たい雪が降った。
なんちゃってLSDだと思ってあまり期待していなかったのだが、ミトの電子制御式Q2VDC(※)は威力が絶大で、かなりの悪路でもアクセルを適当に踏んでいるだけで走破することができる。スリップをブレーキで自動制御してくれるのだ(運転に介入しすぎなのが玉に瑕)。プジョーがダカールラリーでここ3年を2008DKR, 3008DKR, 3008DKRマキシとFF車で連覇しているようにFF車が悪路に弱いというのはもはや過去の話だ。
横滑りも多少お尻を振るくらいなら電子制御の力でスピンまでは至らず、軽く逆ハンドルをするだけで姿勢が元に戻る。
すごいぞフィアットの電子制御!
どんな天候でもばっち来い!と思ったら・・・
がしかし、ライトがだんだん暗くなる。前照灯がHIDで発熱が少ないためライト前面に着雪するともう解けない。ヘッドライトウォッシャーを使うもほとんど効果なく、どころかしばらく出していると液切れに(T_T)
ハイビームとフォグはハロゲンランプなようでそのわずかな灯りを頼りに走る。こんなとき国道106号は恐怖の酷道と化す。走馬燈の光でも欲しくなる。
こうなると工事現場の信号で止まるたびにライトの雪を払いのけるしか解決法はない。
払いのけ前
払いのけ後
上の2枚を比べると、雪でライトの光が散乱してしまって視界不良になっていることがわかる。対向車にとっては逆に眩しく見えて危険で迷惑。
生きて帰れたのでウッシャー液で乾杯
ちなみにmitoはウォッシャー液が無限に入る仕様だ。写真の4Lボトルは1回ですべて飲み込んでしまう。ミトの中の宇宙が垣間見れる瞬間だ。
ウォッシャー液は乾いた後の汚れが少ないのでコメリの-30℃対応4L入りを愛用している。撥水などの機能があるウォッシャー液も便利だが、ラテン車の場合ボディを痛めたり噴射口を詰まらせたりするので使っていない。
あと、これは別の日で雪は降っていなかったのだが、ミトは後ろ側にこれでもかというくらい着雪する。リアのオーバーハングが特別短いわけではないので、そういう空気の流れのようだ。
※追記訂正
電子制御式Q2機能というのはVDC(ビーグルダイナミクスコントロール)の数ある機能のうちの一つで、タイトコーナー脱出時にアクセルを踏んだ際の内輪の空転抑制機能のことらしい。今回言いたかったのはそれではなく、VDCの雪道でのスリップ抑制機能。機構は電子制御式Q2と同じで滑っているタイヤにブレーキをかけてLSD様の作用をするものと、エンジンの出力を下げることでスリップ抑制するものとある。
ちなみにここでいう悪路走破性は、純粋に大雪&ツルツル氷の峠を越えられるか越えられないかという基準。
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