自動運転よりもMT車を、自動車よりも馬を愛でるblog
※車の整備と動物の医療行為は自分の責任の下で行ってください

2019年3月26日火曜日

岩手のドクペ自販機情報とラベルのアメ車


東北をドライブ中にドクターペッパーが飲みたくなったとしよう。イタリア車に乗っていてもドクターペッパーは飲みたくなる。
そんな時、ヴィレバンや一部の古着屋のような店舗でドクペを売っているところは確かにあるが、東北地方でドクペの自販機を見かけることはほとんんどなく、ドライブ中にふらっと立ち寄って買うというのはかなり難しい。

そこで重要文化財ともいえるドクペの自販機を見かけたら皆で情報を共有して、東北のドクペ難民を一人でも多く救おうではないか。
という企画

エントリーナンバー1番は岩手県民にはおなじみの盛岡駅西口駐車場。この駐車場は30分100円ぐらいだったと思う。この周辺にしてはけっこう高いのだが、その分空きがあることが多くてよろしい。さらにドクペの500mlペットボトルがおいてあるので、駅ビルに行くときは西口に車を止めるのが吉。

すでにお気づきの方も多いと思うが、JR東日本の自販機acureがここのところドクペを普及させようと頑張っている。盛岡駅に続き、遠野駅前の自販機でも500mlペットボトルを発見。仙台駅ホームのacureでもドクペを買った記憶がある。

そんな巨大組織JR東日本に真っ向勝負を挑むのがこの「もとまち(?)」というお店(?)の自販機。市外局番が5桁っていつの時代よ。場所は遠野高校の正門の前。350mlクラブマルチパック缶が100円で買える。高校生が買っていくのだろうか・・・?

ちなみに今更だが、ドクターペッパーはどんな味がするの?という挨拶のような質問に答えるならば、スパイシーでフルーティーとしか言いようがない。薬とか湿布みたいな味を求めているならドクペではなくA&Wルートビアを飲んだ方がいい。
ペプシやコカ・コーラが好きなら近しいものがあるのでドクペも好きになるかなと思うがそうでもないようだ。ガラナ好きとは波長が合うようだが、いまやガラナのほうが市民権を得つつあるように思う。
これら類似のドリンクに比べてドクペが優れているのは、ぶっちゃけ「おいしくない」ところ。日本人なら初めて飲んだ時は誰でもまずいと思うし、ドクペ好きだって正直、「めちゃくちゃウマイ!」とは思っていない。というか、他の炭酸飲料に比べて飲みなれると無駄に主張してこなくなるところが良い。使用してると体に馴染んでくるのよ。ハァハァ。
食べ物との相性も良く、飲み会のソフトドリンクとしてお勧めしたいのだが、どこかの飲み屋でドクペを置いてくれないだろうか。

さて、味のことは置いておいて、どうしても気になってしまうのは新しくなったアメリカンオールディーズ風のラベル(一番上の写真)に描かれている「いかにも」なアメ車2台。

アメ車のブランドには詳しくないが高校生のときから元素記号を覚える語呂合わせ「ベンツ(Be)にGM(Mg)、キャデラック(Ca)は素晴らしい(Sr Ba Ra)」で刷り込まれているGMとキャデラックくらいは知っている。
しかも、これまた岩手県民には常識だがキャデラックなら北上アメリカンワールドにある。なのでちょっと見に行ってみた。

ギャロン

ドォアアアン

オパウ

フロントにド派手なクロームメッキとデュアルヘッドランプ、リアに巨大なテールフィンとバレル型ライト。
そのふたつの間に生じるV8 6.4リッターの圧倒的ピンク空間はまさにアメ車的ラグジュアリーカーの小宇宙!

これぞアメ車というこの一台はキャデラック エルドラドの第三世代らしい(デザインモチーフはロケット!? キャデラック エルドラドってどんな車?)。

しかしラベルの車とはちょっと違うのね。いかつすぎる。ラベルの車はテールフィンがついていたりと、同じ年代であることを感じさせるが、そこまでフロントがいかつくなく、おでこも出っ張っていない。

ではGMはというと、同じ年代のアメリカンドリームカーにビュイック XP-300というのがある(M-BASE第32回 1950年代のアメリカンドリームカー(1))。
黄色いほうの車がこれにかなり近い。これでしょ、とも思ったがサイドのラインなど細部にまだ違和感を感じる。

となるとアメリカビッグ3の最後の一つフォードを調べてみる。
するとメメタァという一台を発見(M-BASE第38回 フォード サンダーバード)。

ライトの形やフロントグリルの感じもしっくりくるし、サメのエラみたいなのもついてる。デート風の黄色い車はこのフォード サンダーバードだろう。

さらにこのサメ鰓カエル目テールフィンの1代目の次に、4灯式ヘッドライトの通称スクエアバーズという2代目があるのだが、これがおそらくラベルのネオンの方の車だ。

というわけで、JR東日本の中の人はドクペファン。ドクペの中の人はフォードファン、私はジョジョファンだったという話。

2019年3月17日日曜日

助産 3つのルーチンと3つのNG


・引っ張るだけが助産じゃない
胎子の肢にロープをかけて引っ張る。助産というとこのイメージかもしれない。しかし、本来「押し出される」はずの胎子を「引っ張りだす」ことは、胎子と母体にとても大きな負荷をかけている。牽引による助産は子牛・子馬の活力を低下させ、免疫の移行にも悪影響があることがわかっている[1,2]ので、むやみな牽引は避けたい。むしろ本当の助産とは、引っ張らなくてもいいようにすることだと言える。
難産の発生率は多めに見ても初産牛で15%、経産牛で5%、馬で10%と考えられる[3,4, 5]。それ以上に牽引している牧場や、お産の死亡事故が5%を超えている牧場は、助産の方法を見直すことを考えてほしい。



・3つのルーチン
そこで、助産の3つのルーチンとしてもらいたいのが①緊急時を見越した準備、②発信履歴での時間管理、③潤滑剤を胎子に塗りたくる、だ。
①助産は誰もが慌ててしまうもの。引っ張る余裕がある所に移動させたり、胎水を吐き出させるために逆さ吊りにしたりする準備は先にやっておかなければならない。
②袋が破けて胎子の尿がでてくる第一破水や足胞出現からの時間は、助産や往診依頼の判断に重要。携帯電話は発信することで時刻つきの履歴が残るので、記録に活用できる。
③第二破水後であれば、アルギン酸ナトリウムや石鹸などの潤滑剤を胎子に可能な限り塗りたくる。これは産道との摩擦を減らすだけでなく、手の物理的刺激による産道の拡張やとにかく触ることで胎子の姿勢の詳細がわかってくるという効果がある。

・3つのNG
逆にやってはいけないのは①一人での助産、②足だけでの逆子の判断、③一方向からのみの牽引、だ。
①一人での助産はアクシデントがあった場合に人・家畜ともに危険を回避できない。
②また、蹄の向きや関節の曲がり方での判断は熟練者でも間違えることがあるので、逆子の判断は必ず尻尾で行う。
③そして一番最後に、するリスクとしないリスクを天秤にかけて牽引の判断をするのだが、左右の足を交互に引っ張ったり、引っ張る方向を上下左右に変えたりすることが大切だ。

1. 杉本仁美, et al. 乳牛の分娩において牽引の程度が新生子牛の活力, 血液ガス, 血清 IgG 濃度に及ぼす影響. 産業動物臨床医学雑誌, 2011, 2.1: 14-19.
2. JRA育成牧場管理指針
3. 乳牛の難産 : 原因,予防,助産および失位整復法 石井
4. 蔵書4
5. 山内亮. 最新家畜臨床繁殖学最新家畜臨床繁殖学, 1998.

2019年3月10日日曜日

夢は叶う

2月の北上展勝地
夢がかなってしまった。
オープンカーは男の夢!
イマドキ、オープンカーでデートしようなんて言って喜ぶ女の子は絶滅寸前ではあるが・・・。


プジョー206CC!!

半日の代車として借りた。
半日だけの整備ということで、飾ってあるロータスやポルシェを眺めたり、整備しているところを見せてもらったりして過ごすので代車は要らないと思っていた。
が、整備士さんもこんなのにウロチョロされたらたまらんと思ったのか、最高の代車を用意してくれた。

早速、意味もなく北上川沿いをドライブする。
旧国道4号線である奥州街道から県道14号線へ。

ちなみにオープンカーは屋根のない車を全部まとめて呼ぶ和製英語で、馬車文化の欧米では車体の構造や車の雰囲気によって細かく名称が分かれている。
駕籠文化の日本人にははっきり言って違いが判らない分野だ。
なんとなくスポーツカーが"ロードスター"、特に車高が低いのが"スパイダー、普通の車のいちバージョンとして作られたものが"カブリオレ"か"コンバーチブル"程度に覚えておけば良いかと思う。


噂通り206CCの後部座席は狭い。それでも2人乗りと4人乗りでは便利さが桁違い。また、しめれば普通のクーペに見えなくもない。趣味の車としてしか見られないことの多いオープンカーだが、これなら十分に日常の足としても使えると思う。もちろん多少の不便に目をつぶれば、もしくは不便な方が快感を感じるような変態ならばの話。

エンジン始動からオープンまで

早速オープンに。206CCの開閉は動画の通りすごく簡単で40秒もかからない。
オープンにして走っていると、この寒い中オープンにしてるなんて気の毒に頭がおかしいのね、という視線を感じるが、その考えは全くもって間違い。
実はオープンで走るのはこんな早春の曇りが良い。
暑さや直射日光はどうにもならないが、寒さはジャケットを着てシートヒーターを付ければしのげるからだ。むしろ頭寒足熱で健康に良い。露天風呂のようだ。







206s16の電動ガラスルーフもよかったが、オープンカーならではのこの解放感は他では得られない。
いつかオープンカーに乗ってみたいという夢がかなってしまった。次は「オープンカーを所有したい」になっちゃうかもしれない。
206CC S16 や207CC GTならMTもある。
206CCは前に乗っていた206s16とフィーリングも近く懐かしく甘酸っぱい気分になれた。峠とか行かないのであれば今回のオートマ1600ccの206CCで十分楽しかった。
欲を言えばレンジローバー イヴォーク コンバーチブルというSUVオープンカーがほしい(※中古でも600万円以上!)。それか老後にロータスエリーゼという計画もアリだと思う(※と思ったら500万のエリーゼはもう生産中止なのね)。アルファスパイダーは実用面で難があるのでちょっと違うかな。GTV(916)のV6エンジンは乗ってみたいけど。

もう中古車の台数も少なくなってきてしまっているが、値段的にも使いやすさでもけっこう気軽の所有できるオープンカー「プジョーのCC」。
"憧れ"から"大好き"に一歩前進させてもらった半日だった。 

誰かオープンカーで俺をデートに誘って!

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