自動運転よりもMT車を、自動車よりも馬を愛でるblog
※車の整備と動物の医療行為は自分の責任の下で行ってください

2020年2月27日木曜日

アルファ・セイ エンジン


前回おおげさなことを言ってしまい恥ずかしいのだが、いろいろな欲望が浮かんでは沈み来ては去っていく中、残ったのは「今しか乗れない車に乗りたい」というもの。
呪縛からはかなり解放された。
mitoで3ドアホットハッチ欲が満たされたし、峠を走らなくなったこともあり車種についての縛りはなくなった。予算も青天井とはいかないが柔軟に考えて、安く買って2年で乗り換えてもいいし、いい車であればそれなりに払う。さらには安く買って整備にお金をかける方法や、高く買って高く売れば実費は少ないという考えもある。オートマも受け入れられる気分になってきた。

と、遠回りしたが結局選んだのは写真の通り。
GTAと言ってもワールドプレミア前のジュリアGTAではもちろんない。
アルファロメオのエントリーモデルから代表的モデルに乗り換えただけと言ってしまえばそれまでだが、その他の候補として浮かんだロータリーエンジンのRX-8や4人乗り大衆クーペカブリオレの207CC、もはや絶滅危惧種である国産FRセダンのマークX、世界で唯一(?)の本格RVミニバン・デリカスペースギアなどなどに勝ったのは、やはりこのアルファセイ(6)から引き継がれているブッソーネV6エンジン。
これは今しか乗れないでしょう。

写真だけ見るとストレートシックスを横置きにしたように見えるけどプラグ交換すら大変という整備性の悪さ。
現在車両価格と同じくらいの費用をかけて整備中。
ノンクレーム激安整備簿なしで買ったのであれだが、水漏れやブーツ破れなど、よく直前に車検通ったなという感じ。タイベル・水回り・ブーツ・クラッチ・サスペンションの交換は想定の範囲内だからいいけど。

前回の答え合わせは
トワソンユイ → peugeot 308
ドライツヴァンツィッヒ → BMW 320
ノインエルファー → porsche 911

2020年2月20日木曜日

うまのえほん


月刊たくさんのふしぎ
2019年11月号馬と生きる

遠野の馬搬が題材になっている絵本

絵もきれいだし内容も細かいところまで取材されていて馬好きにはぜひ知ってほしい。
馬搬とはなにか、日本人と馬はどういう関係だったのかについてもこれを読めばまるわかり。
物語としても素晴らしく、子供にも大人にも読んでもらいたい。



2020年2月16日日曜日

呪縛から解放された車選び

職場の先輩が車選びで大切なことはいかに呪縛から解放されるかだと言う。

この話を聞いたときには、明確に「こんな車に乗りたい」とか「この車種のこのグレードで年式・走行距離はこれこれで」とかいうように希望や絞りこみ条件がはっきりしている方がいいに決まってるのだからそれらは呪縛ではないのではなかろうかと納得できなかった。
しかし、今回予定より早い乗り換えとなり、次に買う車の明確なビジョンができていなったことが幸いしてこの言葉の意味がわかってきた。

大雑把に言えば希望(=呪縛)がなければ、幸せになれるということ。先輩は中島みゆきとは正反対にいるような人だが同じことを言っていたのだな。

善良な一般庶民たる我々は「なるべく安く」「安全で壊れない」「便利もしくはカッコイイ、速い」「エコ」というのはもう希望というより当たり前の条件のように思ってしまうが、本当にそうだろうかと考えてみた。
すると、これらが絶対条件ではないことに気付かされる。
ここまで来ればしめたもので、呪縛から解放されつつある。
今まで車に求めていたものは本当に自分の欲求だっただろうか。

希望が無くなると絶望して無気力になってしまうと思っていたが違った。
呪縛から解放された本心=欲望がシンプルに残った。
あまりにも解放され過ぎると呪縛と一緒に大事な箍まで外れてしまって越えてはならない一線を越えてしまうこともあるかもしれないので注意が必要だが。。。

越えてはならない一線はチンクなのかセイなのかエイトなのか、はたまたハチロクなのかチェンテナリオなのか。いやいやトワソンユイ、ドライツヴァンツィッヒ、ノインエルファーまでいっちゃう!?

駐車場でジャガーやサソリや蓮が飼えるのかも含めて、どこまで大丈夫かはちょっと落ち着いて考えてみなければ。
でももうなんだか幸せでしょ?

2020年2月8日土曜日

繁殖に使えるツボ

牛においては改めて市民権を得つつあるお灸。
というのも、ドップラー機能のついた超音波診断装置の普及に伴い、東洋(獣)医学と西洋(獣)医学の間の壁が崩れつつある。

ドップラー機能とは超音波を出すプローブを当てるだけで体の中の液体が流れる量や方向がわかるというもの。家畜においては始めは心臓の奇形くらいしか使い道がないかと思っていたが、ここのところ抹消の血流量の測定で注目されている。
要するに、いままで何となく感覚的に効きそうぐらいな根拠しかなかった「お灸」が、西洋医学的にも卵巣や子宮動脈の血流量の増加という形で効果が立証されるようになってきた。(※注 西洋医学とは違った形になるが、東洋医学にも理論や根拠はある)

中医学・中獣医学は実は欧米でもかなり認められていて、Traditional Chinese Medicine(TCM)という分野があり、大学で鍼灸や漢方の授業も行われている。批判ももちろんあるが、全くの出鱈目だというよりは玉石混交だから気をつけろというニュアンスが多いように思う。

お灸を据える「ツボ」は中医学でいうところの経穴(気血栄衛の通り道)なわけだが、これも筋膜の歪みや神経の集中する地点として説明できるとするトリガーポイント理論などで西洋医学と融合しつつあるとかないとか。
詳しくは以下を参照

参考文献
三浦亮太朗, et al."お灸がウシの黄体血流および血中プロジェステロン濃度に与える影響."   日本受精卵移植関連合同研究会 京都大会 2017年9月20日



ま、効く効かないは東洋医学に限らず西洋医学でも車のチューンナップでもなんでも自己責任で判断を。


さて、前置きが長くなったが、今回言いたいことは簡潔だ。
お灸をしたら不妊症で繁殖をあきらめられそうになっていた一頭の馬が妊娠した。

お灸をした「から」孕んだのかどうかは置いておいて、事実として興味深い。


使ったツボは百会、陽関、腰膁、雁翅。この年最初の種付けの不受胎が分かった時から排卵するまでに3回施灸した。

以下 中国獣医針灸療法 馬針編(岩手文永堂 1976) より

また、手技図解 家畜外科診療(養賢堂 1963)には
雁翅:左右の腸骨外角を結ぶ線で背正中線より1/3側方の部にある。不妊症への通電療法。
陽関:第4・5腰椎棘突起間にある。すなわち百会穴前方約9.0cmにあたる。腰股部リウマチ。
とある

黄体だけでなく卵胞周囲にも血流があり、排卵や妊娠に少なからず影響を及ぼしていると思われる。詳しくは"卵胞オタク"と言われているOJ Ginther先生の論文を読んで勉強中。
ドップラーのついてるポータブルエコーがもうちょっと安くなれば自分でも調べるんだけどなあ。

参考文献
宮本明夫, and 大谷昌之. "カラードップラー超音波画像診断装置を用いたウシ卵胞の発育, 閉鎖過程の血流像の動態." (2003).

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