自動運転よりもMT車を、自動車よりも馬を愛でるblog
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2019年10月18日金曜日

マンモス展 永久凍土で待つもの

岩手から始発の東北新幹線はやぶさ102号に乗ると9時には東京駅に着く。
終電は20:20なので日帰りでも11時間ほど滞在することができる。

今回の目的はお台場で開催されているマンモス展(とスイーツビュッフェ)。
6月から開催されているし、フジテレビによる手段を択ばない宣伝がすごいので既に知っている人も多いと思うが、恥ずかしながらブログGRASSの日々折々さんを読むまでは自分は知らなかった。

ちなみにマツコとコラボしてるポスターは「蘇ったのですね」というポスターの下の方に小っさく ※マンモスは蘇っていません と書いてあるのがツボ。

さて、この企画展はマンモスの生きた3万年前の時代、永久凍土から姿を現した冷凍標本、そしてマンモス復活プロジェクトという「過去」「現在」「未来」を繋ぐ壮絶なスケールをもった展示が見どころ
さらには今人気沸騰中のチョコレートプラネットやガチャピンちゃんねる、「わけあって絶滅しました」とのコラボレーション!
音声案内は進撃の巨人の声優梶裕貴とドラえもん南極カチコチ大冒険のマンモス役東山奈央が務める

というのはどうでもよくて(スペシャル動画は全部見たけど)

個人的な興味は世界初公開の冷凍標本「ケナガマンモスの鼻」、「ケナガマンモスの皮膚」、「古代仔ウマ」、「ユカギルバイソン」、「ライチョウ」と、愛・地球博以来の来日となる「ユカギルマンモスの頭部」。
その中でも2018年に発掘されたばかりのレナウマと呼ばれる古代馬の完全冷凍標本。
これのため(とスイーツビュッフェのため)だけに東京に来たといっても過言ではない。
しかし、パソコンで「けなが」を変換すると勝手に「毛穴が」になってしまうのはイラっとする。


詳しくはプロの解説を聞いてもらうとして(日経ビジネス「キュレーターが語る」)、まずなんといってもレナウマ標本が発掘されたロシア・サハ共和国のバタガイカクレーター。
名前もカッコいいしビジュアルがすごい。FODで無料で見れるマンモス発掘ドキュメンタリー番組「発掘!冷凍マンモス ~秘境 サハ共和国を行く~」をみるべし。
冷凍標本はほとんどがロシアでの発掘で、所有もロシアのものになるのだが、上のような冷凍展示室は日本でしか作っていないために世界初公開の冷凍標本をこれだけそろえられたという。
冷凍標本は化石や剥製にはない「生」の迫力がある。
実際、4万年ほど前に冷凍されたと思われるこの馬の尿や血液が液体のまま採取され世界的に注目されているらしい。



仔馬なせいかやけに首が短く見えるが、馬の特徴である蹄や鬣、尻尾、そして消化器(公式HPで解剖写真が見れる)を含めて全体的な体のつくりは今のウマとほとんど変わらない様に見える。
解剖写真は半ミイラ化してるが1枚目が胸腔・腹腔内臓器で左に見えてるのは肛門?。2枚目はたぶん心臓。3枚目が膀胱だろうか?

マンモス展に出品する標本の発掘に行ってたまたま見つかった馬の冷凍標本ということで「マンモス」展で世界初公開となった。そのためか馬業界ではそれほど知名度が上がっていないが、馬の道を探求する者はもちろん、ただただ馬が好きという人でもそれほどグロテスクではないし元がイケメン馬だったようで冷凍されてもカワイイのでぜひ訪れてみてほしい。

2019年11月4日までの開催なのであと残り僅か。火曜日休館だが10月22日は開館とのこと。

ヒルトン東京お台場のスイーツビュッフェはハロウィンバージョン


これはニカっと笑っているように見えると評判のユカギルバイソン

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