遠野の道の駅風の丘から宮城県のモーランド本吉までドライブする機会がGW中に2回あった。
はじめは初めて通る新開通区間を含む釜石道・三陸道経路で、次は途中で三陸道を降り、気仙沼を迂回した県道ルートで行った。
県道ルートについては後日。
遠野は桜前線の終着駅のひとつ。GWが桜の見ごろだ。
猿ヶ石川沿いの桜並木もきれいだが、山の中腹に散在する野良桜のたくましさも一見の価値ありと思う。
遠野IC入口
まずは遠野ICから釜石道に乗る。
釜石道は2019年3月に遠野道路と釜石道路が完成し全線開通したが無料で通ることができる。
釜石道は国道4号沿いの東北道と国道45号沿いの三陸道をつないだことで、リアス式海岸という地形の特性上陸の孤島となっていた岩手沿岸の交通の便を飛躍的に向上させた。
70km制限で追い越し車線も少なく、走り心地自体は特にどうということはないが、遠野や釜石の市街地を高い位置から見渡せるのは気分が良い。
ただし、トンネル内は排ガスが充満してスモッグの様になっていることが多いので、エアコンの外気導入を切るのを忘れないようにしなければならない。
釜石仙人峠IC出口
そして、釜石仙人峠ICから三陸道吉浜ICまでは初体験ゾーン。
ここで特筆すべきは時間の短縮。釜石市内は慢性的にごみごみしていて渋滞が起こる区間だったので、その部分をスルーして三陸道に直結できる点は本当に素晴らしい。
さらに、山間につくられたジャンクションが艶めかしい曲線を描いていていてカッコいい。たまらん。
唯一の難点は釜石のイオンに行くにはかなり手前の釜石中央ICで降りなければならず、直結感が薄いところ。また、仙人峠以外の釜石のICが釜石道ではなく三陸道にあったり、釜石中央ICのひとつ宮古側の釜石両石ICやひとつ仙台側の釜石唐丹ICが宮古方面出入口のみのハーフICになっているのが分かりにくく戸惑う人も多いと思う。
とはいえ今回は途中で下りずにノンストップで気仙沼まで駆け抜けるのでこの辺りは問題なく通過。
いや、正確には一回降りた。というのも、釜石道・三陸道にはサービスエリアが一つもなく、まともに休憩をとるには一度降りなければならない。
今回は三陸IC降りてすぐ目の前の道の駅さんりくへ。三陸道の休憩はここがオススメ。
人気の柿ソフトも柿味が強烈で良いが、それ以上に海産物売り場がすごい。大型水槽がいくつもあり、季節によるがアワビ、ホタテ、ワカメ、ウニ、ホヤを買ってお持ち帰りも宅配もできる。これらの質がすごい。
道の駅さんりく
柿ソフトとあまおうソフト、後ろは海産物売り場
今の時期はホヤ!
そして食事処でも海産物メニューがすごい。4000円(時価?)の生うに丼や、1300円(時価?)の焼きホタテ・刺身ホタテ定食、850円のメカブ丼など、観光客向け料理ではない本物の三陸メニューがある。リーズナブルな天丼やネギトロ丼もおいしい。
さて再び三陸道へ。三陸道も無料なのでもちろん乗り降り自由。
明るいトンネルと海の見える高架の繰り返しが続く。走り心地良好。
陸前高田長部ICを過ぎたさきのトンネル内には岩手県と宮城県の県境が壁にペイントされている。ここも初体験ゾーン。ついに岩手県と宮城県が高速道路でつながったのだ。ここまでの所要時間は休憩込みで1時間半程度。
と、気をよくしていると今のところの終点、唐桑小原木ICで渋滞につかまる。
高速道路が終わったところで左からくる国道45号と合流しトンネルへ。トンネルを抜けた後は気仙沼市街へと下り坂の一本道が続くのだが、これが大渋滞。GWでなくても渋滞する場所なのだそうだが、甘く見ていた。いままでGWでも混雑なく快調に走っていたのが水の泡というくらいのスローペース。この短い区間だけで30分かかってしまった。
唐桑小原木IC
やっとこさ気仙沼市街へ
渋滞は気仙沼中央ICまで続く
その先も渋滞は続き、気仙沼中央IC(一番上の写真)で再び三陸道に乗ってやっと調子を取り戻す。
そのままもう一度道路の途切れる本吉津谷ICまで走り、あとは国道346号を経由してモーランドへ。
R346の看板を右折
モーランド本吉に到着
予定よりだいぶ遅れて到着。3時間かかった。気仙沼市街の混雑を甘く見すぎていた。GWだからということもあろうが、今年度中を予定しているという唐桑小原木~気仙沼中央の開通まではもう気仙沼に来るのはやめようと思った。
がしかし、諸事情あってGW中にまた来ることになる。どっちのドライブもmitoではないのがまた残念。
おまけ:道の駅さんりくで遭遇
セリカLB2000GT 推定年齢40歳以上!?