自動運転よりもMT車を、自動車よりも馬を愛でるblog
※車の整備と動物の医療行為は自分の責任の下で行ってください

2020年2月16日日曜日

呪縛から解放された車選び

職場の先輩が車選びで大切なことはいかに呪縛から解放されるかだと言う。

この話を聞いたときには、明確に「こんな車に乗りたい」とか「この車種のこのグレードで年式・走行距離はこれこれで」とかいうように希望や絞りこみ条件がはっきりしている方がいいに決まってるのだからそれらは呪縛ではないのではなかろうかと納得できなかった。
しかし、今回予定より早い乗り換えとなり、次に買う車の明確なビジョンができていなったことが幸いしてこの言葉の意味がわかってきた。

大雑把に言えば希望(=呪縛)がなければ、幸せになれるということ。先輩は中島みゆきとは正反対にいるような人だが同じことを言っていたのだな。

善良な一般庶民たる我々は「なるべく安く」「安全で壊れない」「便利もしくはカッコイイ、速い」「エコ」というのはもう希望というより当たり前の条件のように思ってしまうが、本当にそうだろうかと考えてみた。
すると、これらが絶対条件ではないことに気付かされる。
ここまで来ればしめたもので、呪縛から解放されつつある。
今まで車に求めていたものは本当に自分の欲求だっただろうか。

希望が無くなると絶望して無気力になってしまうと思っていたが違った。
呪縛から解放された本心=欲望がシンプルに残った。
あまりにも解放され過ぎると呪縛と一緒に大事な箍まで外れてしまって越えてはならない一線を越えてしまうこともあるかもしれないので注意が必要だが。。。

越えてはならない一線はチンクなのかセイなのかエイトなのか、はたまたハチロクなのかチェンテナリオなのか。いやいやトワソンユイ、ドライツヴァンツィッヒ、ノインエルファーまでいっちゃう!?

駐車場でジャガーやサソリや蓮が飼えるのかも含めて、どこまで大丈夫かはちょっと落ち着いて考えてみなければ。
でももうなんだか幸せでしょ?

2020年2月8日土曜日

繁殖に使えるツボ

牛においては改めて市民権を得つつあるお灸。
というのも、ドップラー機能のついた超音波診断装置の普及に伴い、東洋(獣)医学と西洋(獣)医学の間の壁が崩れつつある。

ドップラー機能とは超音波を出すプローブを当てるだけで体の中の液体が流れる量や方向がわかるというもの。家畜においては始めは心臓の奇形くらいしか使い道がないかと思っていたが、ここのところ抹消の血流量の測定で注目されている。
要するに、いままで何となく感覚的に効きそうぐらいな根拠しかなかった「お灸」が、西洋医学的にも卵巣や子宮動脈の血流量の増加という形で効果が立証されるようになってきた。(※注 西洋医学とは違った形になるが、東洋医学にも理論や根拠はある)

中医学・中獣医学は実は欧米でもかなり認められていて、Traditional Chinese Medicine(TCM)という分野があり、大学で鍼灸や漢方の授業も行われている。批判ももちろんあるが、全くの出鱈目だというよりは玉石混交だから気をつけろというニュアンスが多いように思う。

お灸を据える「ツボ」は中医学でいうところの経穴(気血栄衛の通り道)なわけだが、これも筋膜の歪みや神経の集中する地点として説明できるとするトリガーポイント理論などで西洋医学と融合しつつあるとかないとか。
詳しくは以下を参照

参考文献
三浦亮太朗, et al."お灸がウシの黄体血流および血中プロジェステロン濃度に与える影響."   日本受精卵移植関連合同研究会 京都大会 2017年9月20日



ま、効く効かないは東洋医学に限らず西洋医学でも車のチューンナップでもなんでも自己責任で判断を。


さて、前置きが長くなったが、今回言いたいことは簡潔だ。
お灸をしたら不妊症で繁殖をあきらめられそうになっていた一頭の馬が妊娠した。

お灸をした「から」孕んだのかどうかは置いておいて、事実として興味深い。


使ったツボは百会、陽関、腰膁、雁翅。この年最初の種付けの不受胎が分かった時から排卵するまでに3回施灸した。

以下 中国獣医針灸療法 馬針編(岩手文永堂 1976) より

また、手技図解 家畜外科診療(養賢堂 1963)には
雁翅:左右の腸骨外角を結ぶ線で背正中線より1/3側方の部にある。不妊症への通電療法。
陽関:第4・5腰椎棘突起間にある。すなわち百会穴前方約9.0cmにあたる。腰股部リウマチ。
とある

黄体だけでなく卵胞周囲にも血流があり、排卵や妊娠に少なからず影響を及ぼしていると思われる。詳しくは"卵胞オタク"と言われているOJ Ginther先生の論文を読んで勉強中。
ドップラーのついてるポータブルエコーがもうちょっと安くなれば自分でも調べるんだけどなあ。

参考文献
宮本明夫, and 大谷昌之. "カラードップラー超音波画像診断装置を用いたウシ卵胞の発育, 閉鎖過程の血流像の動態." (2003).

2020年1月20日月曜日

乗り換え・・・?

しかとかくかくしかじかして、フロント損傷  :'(
ライトやボンネットなど部品代だけでも100万は軽く越えると思われ。
購入費用よりも高くなってしまうので全損かなあ。

ミトの車体剛性とmaxまで加入していた車両保険のおかげで健康と財政は大丈夫だが.....

ミトは本当にいい車。
アルファロメオのエントリーモデルとして10年間売られただけのことはある。
しかし、近年アルファロメオは高級路線に方向転換してしまったので、もう庶民が乗るような車ではなくなってしまった。
一生のうちに一台でもアルファに乗れてよかった。

ただ、まだ下書き段階の投稿がいくつか溜まっているのでミトの投稿は続ける予定。



2020年1月3日金曜日

サラブレッドの胸にできた滑液嚢腫?CEH?

我々が普段「血豆」とか「たんこぶ」とか呼んでいるものを皮下血腫という。
打撲による皮下の出血だ。

馬でも珍しいことではなく、蹴られたりぶつけたりすることで臀部や胸前に波動感のある膨らみができる。馬の場合は意外と自然治癒しないので、3日ほどおいて切開して中の水(血清)を出すことが多い[1]。小さいものなら切開後は放置でも治る。

今回もそうだと思ったが、胸のそれが切開後1週間たっても小さくならない、創がふさがらない。
馬具(ネックストレッチャー?)の当たるところだから早く治してもらわないと困るんだよね。という冷たい視線を浴びながら改めて切開部に指を入れて精査する。
化膿したわけではなさそうだが、感触が明らかに皮下織や筋肉ではない。指をねじ込んでも破れない線維化した袋だとわかる。

こんな症例ははじめてなのだが、不思議な既視感がある。はて。
ちょっと考えさせてと思ったが、厩務員はいいや、限界だ押すねという顔。

・・・・

偶然か、運命なのか。ちょうど数日前に見たブログの記事だ。シェパードのコラム「膝瘤ってなんですの~?」[2]と同じだ。

保存療法で静かに暮らしたいのだが摘出しかないと判断。

袋の周囲をど根性で鈍性剥離すること小一時間
鎮静と局所浸潤麻酔だけで我慢してくれる馬で本当によかった

袋を摘出。
やはり牛の膝瘤[2]に似ているが。

牛の膝瘤は「慢性皮下粘液嚢腫」とか「滑液嚢腫」とか呼ばれている。関節や筋の近くにあり、その動きを滑らかにする働きをもつ滑液嚢(滑液包)の非感染性慢性炎症と考えられる。血腫ではなく、腱鞘炎の仲間と言える。
だが胸に滑液嚢があるだろうか。鎖骨のあったあたりに近いと言えなくもないし、外反母趾の突出部などの病的な状態の挫創部位に新たに形成されることもあるようなので、滑液嚢がある可能性は否定できないが、馬でそんな話は聞いたことがない。

前述の通り、馬具で繰り返し擦れる場所だと言うことなのでやはり血腫かとも思う。調べると、血腫が線維芽細胞で被嚢化されることがヒトであるらしい。Chronic expanding hematoma (CEH) とよばれ、顔面[3]やcalf[4]で報告されている。calfなんて言うから獣医領域にも浸透しているのかと思いきやふくろはぎのことをcalfと言うらしい。肉芽の袋と肉芽からの持続的な出血によりジョジョに拡大するのが特徴の血腫ということだ。

摘出した袋を組織標本にして滑膜由来のものかどうか調べれば診断がつきそうに思うが病理検査には出していないのでわからないままだ。

この後は、一部皮膚を縫うだけですぐに治ったので摘出が正解ではあるようだ。

参考文献


2019年11月25日月曜日

足回り異音修理

うちのミト・マキナちゃん、急にハンドルがふらつくようになって危険。さすがに足回りにガタが来てるなと思い整備所入り。と思ったらリフトで上げて下げただけで自然治癒!

それでも、前々から低速で段差を超える時にゴトゴトとガラガラの中間のような音がするのと、ハンドルを目いっぱい回すときにギシギシ鳴るのとが治るだろうということで足回り交換を決断。たぶん純正品。

右フロントアッパーマウント取り換え 
左右フロントスタビロッド取り換え
左右リアアッパーマウント取り換え

かかった費用は
技術料 29,000
部品代 49,182

全体で 86,000

県道39号(快適オススメ山道)を走ったがサスペンションの滑らかさが全然違うのが判る!
ミトは最初から段差がお尻に響くスパルタン仕様だと思っていたので、急に高級車みたいになってちょっと戸惑ってしまう。ハンドルの安定感も抜群だけどちょっと曲がりにくくなったようにも思う。気のせいかもだけど。

代車はMTマフラー中央2本出しの3代目デミオ

代車はスポーティなデミオで退屈しないのだが、シフトノブが割れていて掌が痛いので端切れを被せた。
それから、アクセルレスポンスが良すぎでクラッチ操作やアクセル操作がほんの少しでも雑だとガックンガックンなる。これが噂の軽量フライホイールか。
ミトのノーマルモードはクラッチ操作ゆるゆるだし、ダイナミックモードでも発進時にホイールスピンさせないようにさえすれば大丈夫だからクラッチ操作いい加減になってしまっていた。こういう車に乗るものたまにはいいかな。
ヒールアンドトゥを練習していたら同乗者からは大不評に。

2019年10月18日金曜日

マンモス展 永久凍土で待つもの

岩手から始発の東北新幹線はやぶさ102号に乗ると9時には東京駅に着く。
終電は20:20なので日帰りでも11時間ほど滞在することができる。

今回の目的はお台場で開催されているマンモス展(とスイーツビュッフェ)。
6月から開催されているし、フジテレビによる手段を択ばない宣伝がすごいので既に知っている人も多いと思うが、恥ずかしながらブログGRASSの日々折々さんを読むまでは自分は知らなかった。

ちなみにマツコとコラボしてるポスターは「蘇ったのですね」というポスターの下の方に小っさく ※マンモスは蘇っていません と書いてあるのがツボ。

さて、この企画展はマンモスの生きた3万年前の時代、永久凍土から姿を現した冷凍標本、そしてマンモス復活プロジェクトという「過去」「現在」「未来」を繋ぐ壮絶なスケールをもった展示が見どころ
さらには今人気沸騰中のチョコレートプラネットやガチャピンちゃんねる、「わけあって絶滅しました」とのコラボレーション!
音声案内は進撃の巨人の声優梶裕貴とドラえもん南極カチコチ大冒険のマンモス役東山奈央が務める

というのはどうでもよくて(スペシャル動画は全部見たけど)

個人的な興味は世界初公開の冷凍標本「ケナガマンモスの鼻」、「ケナガマンモスの皮膚」、「古代仔ウマ」、「ユカギルバイソン」、「ライチョウ」と、愛・地球博以来の来日となる「ユカギルマンモスの頭部」。
その中でも2018年に発掘されたばかりのレナウマと呼ばれる古代馬の完全冷凍標本。
これのため(とスイーツビュッフェのため)だけに東京に来たといっても過言ではない。
しかし、パソコンで「けなが」を変換すると勝手に「毛穴が」になってしまうのはイラっとする。


詳しくはプロの解説を聞いてもらうとして(日経ビジネス「キュレーターが語る」)、まずなんといってもレナウマ標本が発掘されたロシア・サハ共和国のバタガイカクレーター。
名前もカッコいいしビジュアルがすごい。FODで無料で見れるマンモス発掘ドキュメンタリー番組「発掘!冷凍マンモス ~秘境 サハ共和国を行く~」をみるべし。
冷凍標本はほとんどがロシアでの発掘で、所有もロシアのものになるのだが、上のような冷凍展示室は日本でしか作っていないために世界初公開の冷凍標本をこれだけそろえられたという。
冷凍標本は化石や剥製にはない「生」の迫力がある。
実際、4万年ほど前に冷凍されたと思われるこの馬の尿や血液が液体のまま採取され世界的に注目されているらしい。



仔馬なせいかやけに首が短く見えるが、馬の特徴である蹄や鬣、尻尾、そして消化器(公式HPで解剖写真が見れる)を含めて全体的な体のつくりは今のウマとほとんど変わらない様に見える。
解剖写真は半ミイラ化してるが1枚目が胸腔・腹腔内臓器で左に見えてるのは肛門?。2枚目はたぶん心臓。3枚目が膀胱だろうか?

マンモス展に出品する標本の発掘に行ってたまたま見つかった馬の冷凍標本ということで「マンモス」展で世界初公開となった。そのためか馬業界ではそれほど知名度が上がっていないが、馬の道を探求する者はもちろん、ただただ馬が好きという人でもそれほどグロテスクではないし元がイケメン馬だったようで冷凍されてもカワイイのでぜひ訪れてみてほしい。

2019年11月4日までの開催なのであと残り僅か。火曜日休館だが10月22日は開館とのこと。

ヒルトン東京お台場のスイーツビュッフェはハロウィンバージョン


これはニカっと笑っているように見えると評判のユカギルバイソン

2019年10月17日木曜日

クラシック&スーパーなイタ車 ~ツールドみちのく②

これまでのあらすじ


仕事中にアルファロメオ146とすれ違った。
それだけでも幸運なのだが、よく見るとOFFICIAL先導車と書いてある。
ここでピンとくる。
もしかしてツールドみちのくが沿岸方面に来てる!?

遠野宮守の産直サンキュー市場前を通過中

そして
昼休み返上で産直で待ち構えていたら駐車場がすごいことに!!



眼福、眼福

そして見てしまった。生で。

カウンタック・リバース


前前前世からこのシザードアと今でも古さを感じないスタイリングに憧れていたといっても過言ではない。(※注 Lamborghini Countachの製造は1974-1990年)


どの角度から見ても悶絶もの

20世紀のイタリア車はどうしてこうも人の心を揺さぶってくるのか

カウンタックの後継機ディアブロも

昭和期の大排気量NAエンジンは迫力がすごい


もちろんフェラーリF40も

F40は平成初期のツインターボエンジン
タービンは日本製らしい(IHI)

と、これら誰でも知ってるスーパーカーと一線を画すマニア垂涎イタリア車がこれ

マセラーティ222・4V

高級スポーツカーメーカー・マセラーティの量産車、ビトルボシリーズ。
1993年製なのでクラシックカーといってもまだ若いほうだ
量産車初のツインターボ搭載車で、内装もこだわった日本バブル期の名車だが、またの名をイタリアの動く高級民芸品という

民芸品とはよく言ったもので、精巧で芸術的な内装や整備をしないとすぐに壊れるところをよく表している。


地味めな外見とは裏腹にエンジン音はレーシーかつ割と野太い感じ。
ビトルボシリーズはそこまでスーパーでもクラシックでもない。マセラーティらしい曲線美スタイルもない。当時の先端技術が盛り込まれているが、今となってはそれらも珍しいものではない。
といういぶし銀な存在。
まあ一つ間違いないのはこんな車を世に送り出すということ自体がドラマチック!
バブル景気の日本人にはよく売れたらしい。

マセラーティの詳細についてはマセラティスタの堺正章先生や北方謙三先生に聞くか他のオーナーブログや整備場ブログを参照されたし。「ビトルボ 故障」で検索すれば山ほどヒットする。
みんな異常なほど愛にあふれている

そして、今年のツールドみちのくの公式サイトは全参加車を解説付きで紹介してくれているので勉強になるー!

必見!

ジャガーやアストンマーティンなど英国車や、ドイツ車のお歴々、国産勢のNSX、セリカLB1600GT、etc. etc. も会えてよかった

みんなありがとうー

テンションが変なことに。

夜は夜で釜石道に見たこともない平たくて横長な車発見。
with ミトちゃん

アメ車で間違いないと思うが、ビュイック ロードマスターか?

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